ホワイトニング後に歯が痛いのはいつまで?当日・翌日にズキズキする原因と対処法

ホワイトニング施術中は痛くなくても、帰宅後3〜4時間後や夜に歯がキーンと痛むことがあることを解説した図「お店にいるときは全然痛くなかったのに、家に帰ってから急に歯が痛くなってきた」

「夜になってキーンとしみるようになった」

「痛くて眠れない。これって大丈夫?」

ホワイトニング後、このような痛みが出ることがあります。

SELFDUCKでも実際に、施術中には痛みがなかったものの、帰宅後に初めて痛みが出たお客様がいます。現場で相談を受けるなかでは、施術直後ではなく3〜4時間ほど経過したあとや夜になってから、「スーッとしみる」「キーンとする」と感じるケースも経験しています。

ホワイトニングによる一時的な歯の知覚過敏は、知られている副作用のひとつです。ただし、ホワイトニング後の歯の痛みがすべて知覚過敏とは限りません。

この記事では、ホワイトニング後に歯が痛くなる理由、いつまで続く可能性があるのか、痛みが出たときの考え方を、研究とSELFDUCKで実際に経験したケースを分けながら解説します。

ホワイトニング後に歯が痛くなることはある?

ホワイトニングに伴う一時的な歯の知覚過敏(tooth sensitivity)は、研究でも報告されています。米国歯科医師会(ADA)では、一時的な歯の知覚過敏と歯肉の炎症を、生活歯のホワイトニングで最も多く起こり得る副作用として説明しています。

痛みの感じ方には個人差があります。

  • キーンとする
  • スーッとしみる
  • 冷たいものがしみる
  • 瞬間的に歯が痛む

SELFDUCKでも「スーッとしみる」「キーンとする」という表現で相談を受けたことがあります。

ただし、強い痛みが続く場合まで「ホワイトニングだから普通」と決めつけないことが大切です。これからホワイトニングを受ける方が、痛みについて事前に知っておきたい内容は医療ホワイトニングは痛い?しみる原因・知覚過敏が出たときの対処法を解説にまとめています。この記事では、すでに施術を受けたあとに痛みが出ている方向けに解説します。

なぜホワイトニング後に歯が痛くなるの?

過酸化物を含むホワイトニングジェルが歯質を透過し、一時的な知覚過敏につながる可能性を解説した図

過酸化水素や過酸化尿素を使ったホワイトニングでは、過酸化物がエナメル質・象牙質などの歯質を透過します。ADAでは、過酸化水素はエナメル質の小柱間の隙間を通って拡散し、曝露から15分以内にエナメル質・象牙質を経て歯髄に到達し得ると説明しています。

そのうえでADAは、ホワイトニングに伴う一時的な知覚過敏について、処置中の過酸化物への曝露による歯髄の炎症が関係している可能性があると説明しています。

ただし、「必ずこの仕組みだけで痛みが起きる」とは断定できません。2015年に発表された系統的レビューでは、ホワイトニングに伴う知覚過敏について、エビデンスに基づく明確な説明はまだ見つかっておらず、未解決の課題であると結論づけられています。痛みの発生や程度には個人差があります。

「歯が脱水したから痛い」は本当?

SELFDUCKではこれまで、お客様への説明として「歯の一時的な水分変化」について案内することがありました。

しかし、ホワイトニング直後の歯の水分変化が研究されていることと、数時間後の知覚過敏の原因を「脱水」と断定することは別です。ホワイトニング数時間後の痛みの主因が歯の脱水である、とまでは確認できていません。

そのため、この記事では「脱水だからガムを噛めば治る」「唾液を増やせば痛みが早く治る」といった内容を、医学的な対処法としては掲載しません。痛みの原因を一つに決めつけず、経過を見ることを大切にしてください。

施術中は痛くなかったのに、帰宅後に痛くなることもある?

以下はSELFDUCK店舗で実際に確認した経験です。

SELFDUCKでは、施術中は痛みがなく、帰宅して施術から3〜4時間ほど経過したあと、夜になって「キーン」「スーッ」と痛みを感じたというケースを実際に経験しています。

つまり、「施術終了時に痛くなかったから、その後も必ず痛くならない」とは限りません。

研究でも、ホワイトニング後の知覚過敏は施術直後だけでなく、24時間後など複数の時間帯で評価されています。ADAも、ストリップやトレーを使うホワイトニングでは、開始から2〜3日以内に知覚過敏が現れることがあると説明しています。

「お店では平気だったのに家に帰ったら痛くなった」という時間差だけを理由に、ホワイトニングとは無関係と判断しないでください。

ホワイトニング後の痛みはいつまで続く?

一般的な情報として、ホワイトニングによる知覚過敏は一時的なものとして知られています。ADAでは、ストリップやトレーを使うホワイトニングの場合、知覚過敏は通常、処置後4日目までには解消するとしていますが、これはあくまで一般的な説明であり、「○時間で必ず治る」という保証ではありません。

SELFDUCKの現場経験としては、翌日に落ち着いた方が多い一方、2〜3日ほど痛みが続いたケースもあります。

これはSELFDUCKで経験した範囲であり、すべての人が同じ経過になることを意味しません。痛みが強い場合や長引く場合は、歯科医師へ相談してください。

SELFDUCKでは「痛くて眠れなかった」という相談も

SELFDUCKで施術中は痛みがなく、帰宅後3〜4時間後や夜に歯の痛みが出た実際のケースの経過

SELFDUCKで実際に受けた相談として、「痛くて寝られませんでした」「もうホワイトニングできないですか?」というものがあります。

SELFDUCKの現場から

SELFDUCK代表 久田竜也

SELFDUCK代表 久田竜也セルフ美容サロンSELFDUCK・FC本部運営

「『昨日、痛くて寝られませんでした』『もうホワイトニングできないですか?』と相談されたことがあります。施術中はまったく問題なかった方が、帰宅して3〜4時間くらい経ってから、夜にキーンとしみたというケースです。なかには、市販の鎮痛薬を飲むほど強い痛みを感じたという方もいました。こういうとき、僕たちは『ホワイトニングだから我慢してください』とは言いません。強い痛みがあるなら無理に続けず、歯科医師に確認してもらうことを優先しています。」

市販の鎮痛薬を服用するほど強い痛みを訴えたケースが実際にあったことは事実ですが、この記事では薬の商品名や服用方法を推奨することはしません。強い痛みは我慢せず、歯科医師へ相談してください。

ホワイトニング後に歯が痛いときはどうする?

ホワイトニング後に歯が痛いときの対応と、強い痛みや長引く場合に歯科医師へ相談する目安を示した図

まず大切なのは、強い痛みがある状態で無理に追加のホワイトニングを行わないことです。

自己判断で、次のような使い方をしないでください。

  • 使用時間を延ばす
  • ジェル量を増やす
  • 使用頻度を増やす
  • 照射などの条件を強くする

医療機関から処方された製品については、指定された使用方法に従い、必要に応じて処方元へ相談してください。歯茎側にヒリヒリ感や白っぽい変化がある場合はホワイトニングで歯茎が白くなったのはなぜ?薬剤がついたときの対処法・受診目安を解説もあわせてご覧ください。

しみ止めジェルは効果がある?

硝酸カリウムやフッ化物を含む知覚過敏抑制剤について、ホワイトニング時の知覚過敏軽減を検討した研究があります。

2015年の系統的レビュー・メタ解析では、硝酸カリウムとフッ化ナトリウムがホワイトニング時の知覚過敏を軽減するとされています。2021年の系統的レビュー・メタ解析でも、硝酸カリウムを含む知覚過敏抑制剤の事前塗布により知覚過敏のリスクが約12%低下し、強さも低下したと報告されていますが、その差は小さく、臨床的な意義は限定的である可能性も指摘されています。2022年の系統的レビューでは、オフィスホワイトニング前の知覚過敏抑制剤の使用で、施術直後および24時間後の痛みスコアが低かったとまとめられています。

つまり、研究上は知覚過敏のリスクや強度を下げる可能性が示されている一方で、「使えば必ず痛くならない」「すべての人に有効」とは言えません。

SELFDUCKでも、強い知覚過敏を経験したお客様に対して、しみ止めジェルを使用したケースがあります。これはSELFDUCKの現場経験であり、すべての人に同じ効果があることを意味するものではありません。

一度痛くなったら、もうホワイトニングできない?

一度痛みが出たという事実だけで、今後一切ホワイトニングできないとは限りません。

SELFDUCKで実際に行った運用例として、痛みが出たお客様に対して、照射条件を弱める、来店間隔を空ける、しみ止めジェルを使用する、といった調整を行ったケースがあります。来店間隔については、週1回程度から10日〜2週間程度へ変更したケースがあります。

ただし、これは「10日〜2週間が医学的に正しい間隔」という意味ではありません。あくまでSELFDUCKで実際に行った運用例です。

強い痛みがあった方については、自己判断で同じ条件のまま再開することは推奨しません。使用しているホワイトニング方法に応じて、歯科医師や処方元へ相談してください。医療ホワイトニングのリスク全般については医療ホワイトニングのデメリット・リスクは?後悔しないための注意点を解説でも解説しています。

こんな痛みがある場合は歯科医師へ相談を

ホワイトニング後の痛みで歯科医師への相談を検討したいケース

  • 非常に強い痛みがある
  • 眠れないほどの痛みがある
  • 時間が経つほど悪化している
  • 数日経過しても改善しない
  • 特定の歯だけ強く痛む
  • 腫れなど別の症状がある

ホワイトニング後に発生したからといって、すべての歯痛がホワイトニング由来とは限りません。虫歯や歯の亀裂など別の原因との区別には、歯科医師による診察が必要になる場合があります。

ホワイトニング後の歯の痛みに関するよくある質問

Qホワイトニングが終わって数時間後に痛くなることはありますか?

A

あります。ホワイトニング後の知覚過敏は施術直後だけに限定されるものではありません。SELFDUCKでも、施術中は痛くなかったものの、3〜4時間後や夜になって初めて「キーン」「スーッ」とした痛みを感じたケースがあります。

Qホワイトニング後の痛みは翌日には治りますか?

A

SELFDUCKで経験した範囲では翌日に落ち着いた方が多い一方、2〜3日ほど続いたケースもあります。すべての人が翌日に改善するとは限りません。

Q痛くて眠れないのは普通ですか?

A

ホワイトニングで一時的な知覚過敏が起こることは知られていますが、眠れないほどの強い痛みを「普通だから我慢すればいい」と判断することは推奨しません。強い痛みがある場合は無理にホワイトニングを続けず、歯科医師や処方元へ相談してください。

Qロキソニンなどの痛み止めを飲んでもいいですか?

A

鎮痛薬については、持病・アレルギー・服用中の薬などによって適否が異なります。この記事では個別の服薬指示は行いません。添付文書を確認し、必要に応じて医師・歯科医師・薬剤師へ相談してください。SELFDUCKでは市販の鎮痛薬を服用するほど強い痛みを感じたという相談を受けたことがありますが、その事例を理由に同じ服用方法を推奨するものではありません。

Q一度痛くなったら、もうホワイトニングできませんか?

A

一度痛みが出たことだけで、今後一切できないとは限りません。SELFDUCKでは、その後の照射条件や来店間隔を調整したケースがあります。ただし、強い痛みがあった場合には自己判断で同じ条件を繰り返さず、使用しているホワイトニング方法に応じて歯科医師や処方元へ相談してください。

Qしみ止めを使えば痛みは防げますか?

A

硝酸カリウムなどを含む知覚過敏抑制剤については、ホワイトニング時の知覚過敏を軽減する可能性を示した研究があります。ただし、完全に防げるとは限りません。

まとめ|施術中に痛くなくても、帰宅後に痛みが出ることはある

  • ホワイトニングによる一時的な知覚過敏は知られている副作用のひとつ
  • SELFDUCKでも施術中は問題なく、帰宅後3〜4時間後や夜になって痛みが出たケースがある
  • 翌日に落ち着いた方が多いが、2〜3日続いたケースもある
  • 眠れないほどの強い痛みを訴えたケースもある
  • 「ホワイトニングだから我慢する」と考えない
  • 強い、悪化する、長引く場合は歯科医師へ相談
  • 一度痛みが出ても、その事実だけで今後一切できないとは限らない
  • SELFDUCKでは状態に応じて条件や来店間隔を調整したケースがある

SELFDUCKの現場で大切にしているのは、白くすることより、無理なく続けられることを優先することです。痛みが出たときは、我慢するのではなく、状態を確認しながら進めていきましょう。

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出典

  • American Dental Association. Whitening (Oral Health Topics). Last updated August 16, 2022. https://www.ada.org/resources/ada-library/oral-health-topics/whitening
  • Krishnakumar K, Tandale A, Mehta V, Khade S, Talreja T, Aidasani G, Arya A. Post-Operative Sensitivity and Color Change Due to In-Office Bleaching With the Prior Use of Different Desensitizing Agents: A Systematic Review. Cureus. 2022;14(4):e24028. PMID: 35547454. PMCID: PMC9090214. DOI: 10.7759/cureus.24028 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35547454/
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