歯の根元だけ黄色いのはなぜ?歯茎付近が黄ばんで見える原因とホワイトニングを解説

歯の根元だけ黄色いのはなぜ?「ホワイトニングしたら前歯は白くなったのに、歯茎の近くだけ黄色い」

「歯の先端は白いのに、根元だけ色が濃く見える」

「根元まで白くするには、もっとジェルを塗った方がいい?」

SELFDUCKでも、歯の根元・歯茎付近の黄色味について相談されることがあります。SELFDUCKでも一定数相談がありますが、これは正式に集計した数字ではありません。

天然歯は、同じ1本の歯でも根元から先端まで完全に同じ色ではありません。一方で、根元の黄色味には、ホワイトニングだけで判断してはいけない状態もあります。

この記事では、歯の根元が黄色く見える理由、天然歯の色のグラデーション、ホワイトニング後に根元だけ黄色味が残るケース、根元へジェルを多く塗ればいいのか、根面が露出している可能性、そしてSELFDUCKで約10回経過を見た40代女性の実例について解説します。

歯の根元だけ黄色く見えるのはおかしい?

必ずしもおかしいわけではありません。

天然歯は、1本の中でも色調にグラデーションがあります。O’Brienらの研究では、95本の抜去歯についてgingival region(歯肉側)、middle region(中央)、incisal region(切縁側)の3領域を分光測色計で測定しました。平均b*値は、歯肉側18.4、中央16.2、切縁側12.8でした。また、歯肉側と切縁側の平均ΔE*は8.2で、研究では臨床的に有意な色差とされています。

つまり、「根元と先端の色が完全に同じではない」こと自体は、天然歯でも確認されています。ただし、この数値をすべての人に当てはめることはしません。なお、犬歯だけ色が濃く見える場合については犬歯だけ黄色いのはなぜ?前歯より色が濃く見える理由とホワイトニングを解説でも解説しています。

なぜ同じ1本の歯でも色が違って見える?

1本の歯でも、もともとの色は均一ではない

歯の見た目の色は、エナメル質、象牙質、歯の構造、透明性・不透明性、光の散乱、表面状態、外因性の着色など、複数の要素によって決まります。

そのため、「根元は象牙質が透けているから黄色い」というように、一つの理由だけに単純化することはしません。生まれつきの歯の色や遺伝との関係については生まれつき歯が黄色いのはなぜ?歯の色は遺伝する?ホワイトニングで白くなるか解説で詳しく解説しています。

歯の根元が黄色い=磨き残し?

色だけでは判断できません。

根元付近に外因性の着色が存在する可能性もあれば、天然歯自体の色調差の場合もあります。また、歯石や根面露出など、歯科医院で確認した方がよい状態も考えられます。

したがって、「黄色いからもっと強く磨く」とはしません。着色汚れと天然歯そのものの黄ばみの違いについては歯の着色汚れはホワイトニングで落ちる?ステインと歯そのものの黄ばみの違いを解説、毎日磨いていても歯が黄色く見える点については歯磨きしても歯が黄色いのはなぜ?落ちない黄ばみの原因とホワイトニングを解説で解説しています。

ホワイトニングすると根元だけ黄色味が残ることはある?

SELFDUCKでは実際にあります。

中央・先端側が先に明るく見えるようになり、歯肉に近い部分の黄色味が相対的に目立つケースを経験しています。SELFDUCK代表の現場経験では、根元側の色調変化が中央・先端側より遅く見えるケースもあります。

ただし、「根元は必ず白くなるのが遅い」という医学的一般則にすることはしません。過酸化物によるホワイトニングの仕組みについては過酸化水素ホワイトニングとは?歯が白くなる仕組み・効果・注意点を解説で解説しています。

研究で確認されている天然歯の部位による色調差と、SELFDUCKで観察しているホワイトニング中の経過は、明確に分けて説明しています。

根元を白くするためにジェルを多く塗ればいい?

自己判断で薬剤量を増やすことは推奨しません。ここは重要です。

35%過酸化水素を使用した30人のランダム化臨床試験では、歯頸部だけ、切縁側だけ、歯の表面全体にジェルを塗布して比較しました。最終的には、塗布部位を限定しても全面塗布と同程度の色調変化が確認されています。一方、歯頸部へ集中して塗布した群では、自発的な知覚過敏が多く確認されました。

この研究は、SELFDUCKとは薬剤濃度・施術条件が異なるため、そのままSELFDUCKの方法には当てはめません。しかし、「根元が黄色いから根元へジェルを多く・厚く塗ればいい」という考えを支持する根拠にはなりません。

歯茎付近へのホワイトニングは慎重に

過酸化物ジェルが歯肉へ接触すると、歯肉刺激が起こる場合があります。米国歯科医師会(ADA)も、一時的な歯の知覚過敏と歯肉の炎症を、生活歯のホワイトニングにおける代表的な有害事象としています。しみやすさについては医療ホワイトニングは痛い?しみる原因・知覚過敏が出たときの対処法を解説もあわせてご覧ください。

そのため、歯肉に近い部分だからこそ、薬剤を自己判断で増やすことはしません。

SELFDUCKでも、根元側の黄色味を気にする場合、歯肉付近への接触に注意しながら対応しています。必要に応じて歯肉保護を行うケースもあります。ただし、具体的な薬剤量、保護方法、塗布量を、一般読者向けセルフ施術手順として詳しくお伝えすることはしません。

SELFDUCKでは根元が黄色い場合どう対応している?

まず見た目だけで原因を診断しません。

根元側の黄色味が、天然歯の色調差なのか、着色なのか、根面露出など別の状態なのかを、SELFDUCKスタッフが断定することはありません。

気になる状態がある場合は、歯科医院を案内する、または写真を撮影して提携先の山下Aクリニック側へ確認し、医師・歯科医の判断を確認してから対応する、という流れを取ることがあります。医療行為に当たる診断を、SELFDUCKスタッフが行うことはありません。

歯茎が下がって根元が見えている場合は?

歯肉退縮によって、通常とは異なる歯の根面が露出している可能性もあります。

歯の根元の形・色が以前と変わった、歯茎が下がったように感じる、しみる、根元に段差を感じるなどがある場合は、ホワイトニング方法を自己判断する前に歯科医院へ相談してください。

SELFDUCKでも、根面露出等が疑われる場合は、歯科医院への案内または提携医療機関への確認を行っています。

【SELFDUCK実例】40代女性|先端側が先に明るくなり、根元側が後から変化

SELFDUCK実例|40代女性・約10回の経過

SELFDUCKの実際のケースです。

40代女性。約10回のホワイトニング経過を確認しました。最初から根元だけを重点的に処置したケースではありません。

歯全体をホワイトニングしていく中で、先端・中央側が先に明るく見えるようになり、途中から根元側の黄色味が相対的に目立つようになりました。

SELFDUCK代表の観察では、根元側は先端側より色調変化が遅いように見えました。しかし、経過を確認しながら継続する中で、根元側にも遅れて色調変化が確認されました。最終的には、初期より全体の色差が小さくなった印象です。

この実例から「続ければ根元も必ず白くなる」と言える?

言えません。

この40代女性は、SELFDUCKで確認した一つの実例です。「根元は後から必ず白くなる」「10回やれば色が揃う」「根元だけ黄色くても続ければ問題ない」という一般則にすることはできません。医療ホワイトニング全般での回数の考え方については医療ホワイトニングは何回で白くなる?効果を感じる回数・頻度・期間を解説もあわせてご覧ください。

一方、途中で根元側の黄色味が残っているからといって、その時点だけで「これ以上変化しない」とも断定しません。経過を確認しながら、その人の変化を見ていきます。

歯の根元だけ黄色いときはどうすればいい?

歯の根元だけ黄色いとき、どうする?

次のような順番で考えていただくと分かりやすいかもしれません。

昔から根元側が少し濃い場合は、天然歯には同じ1本の中にも色調差があります。

全体をもっと明るくしたい場合は、歯の状態を確認したうえでホワイトニングを検討します。

ホワイトニング後、根元側だけ黄色味が残る場合は、経過を確認します。自己判断で薬剤量・塗布時間・照射時間を増やすことはしません。

歯茎が下がったように見える、根元が露出している、しみる、痛み、段差、一部だけ特徴的な変色がある場合は、歯科医院で確認してください。

SELFDUCKの現場から

SELFDUCK代表 久田竜也

SELFDUCK代表 久田竜也セルフ美容サロンSELFDUCK・FC本部運営

「SELFDUCKでも、『歯の先の方は白くなったけど、根元だけ黄色く見える』という相談は実際にあります。現場で毎日見ていると、ホワイトニングを続けていく中で先端や中央側が先に明るく見えて、根元側の黄色味が残るように見えるケースがあります。印象に残っているのが、40代女性のお客様です。約10回の経過を見ていましたが、最初は歯全体をホワイトニングしていく中で先端側が先に明るくなり、根元側は少し遅れているように見えました。その後も経過を確認しながら続けていくと、根元側にも色調変化が確認できて、最初より全体の色差が小さくなった印象があります。ただ、『根元は後から必ず白くなる』『10回やれば揃う』という意味ではありません。また、根元だからといって薬剤を自己判断で増やせばいいわけでもありません。歯茎に近い部分なので、僕たちも特に慎重に見ています。根面が露出している可能性など、僕たちだけでは判断できない状態が気になる場合は、歯科医院をご案内したり、写真を撮って提携医療機関へ確認したりしています。根元が黄色い=磨き残し、根元が黄色い=もっと薬剤を塗ればいい、と決めつけず、まず状態を分けて考えることが大切だと思っています。」

歯の根元の黄ばみFAQ

Q歯の根元だけ黄色いのは普通ですか?

A

天然歯は同じ1本の中でも色が均一ではなく、歯肉側・中央・切縁側に色調差があることが研究でも確認されています。

Q根元が黄色いのは磨き残しですか?

A

見た目だけでは判断できません。天然歯の色調差、着色、歯石、根面露出など複数の可能性があります。

Qホワイトニングで根元も白くなりますか?

A

色調変化する可能性はあります。ただし変化量・経過には個人差があります。

Q根元は先端より白くなるのが遅いですか?

A

SELFDUCKではそのように見えるケースを経験していますが、全員に当てはまる一般則とはしていません。

Q根元だけジェルを多く塗れば白くなりますか?

A

推奨していません。自己判断で薬剤量を増やすことはしません。

Q歯茎ギリギリまでジェルを塗っても大丈夫ですか?

A

過酸化物ジェルの歯肉への接触は、歯肉刺激につながる場合があります。使用方法・医師の指示に従ってください。

Q根元が露出しているように見えます。ホワイトニングできますか?

A

SELFDUCKでは見た目だけで診断しません。まず歯科医院または提携医療機関へ確認してください。

Q10回やれば根元も白くなりますか?

A

保証できません。10回はSELFDUCKの個別事例です。

Q根元が黄色いのは象牙質が見えているからですか?

A

その可能性を見た目だけで判断することはできません。

Q根元が急に黄色・茶色っぽくなった場合は?

A

原因を自己判断せず、歯科医院で確認してください。

まとめ|歯の根元が黄色い=磨き残しとは限らない

  • 天然歯は同じ1本の中でも色が均一ではない
  • 研究でも歯肉側と切縁側には有意な色差が確認されている
  • 根元が黄色い=汚れ・歯磨き不足とは限らない
  • SELFDUCKでは先端側が先に明るく見え、根元側に黄色味が残るケースを経験している
  • 40代女性の約10回の実例では、後から根元側にも色調変化を確認した
  • これは全員に同じ経過を保証するものではない
  • 根元を白くするために薬剤量を自己判断で増やさない
  • 歯肉への過酸化物接触は刺激につながる場合がある
  • 根面露出などが疑われる場合はSELFDUCKで診断せず歯科医院・提携医療機関へ確認する

歯の根元だけ黄色く見える場合も、すぐに異常と決めつける必要はありません。歯の黄ばみ全般の原因については黄色い歯はホワイトニングで白くなる?黄ばみの原因と白くなりやすい歯・なりにくい歯を解説でも解説していますので、あわせてご覧ください。

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